平成11年10月



委託手数料・算定係数が決まる(暫定値)

 懸案となっていた、容器包装リサイクル法の再商品化委託手数料とその算定式(計数)が暫定値ながらも 9月下旬に財団法人日本容器包装リサイクル協会より公表されました。(日報さんのHPでも見れます)
 この数字を重く見るか、軽く見るかは判断が分かれるところですが、私共の立場で云うと紙製容器の 委託手数料1Kg当たり58円63銭弱と言う数字は今度同じく対象となるプラスティック製容器の 1Kg当たり105円の1/2強ぐらいという、「不利」な数字です。
 なぜなら、同じ内容量である紙製容器とプラスティック容器があったと仮定して、それぞれの重量の違いを 考えた時、見た目の容器の大きさがほとんど同じなので、ゴミとして排出される体積が同じであっても それぞれの容器の重量はプラスティック製が紙製の1/3位しか無く 結果ゴミの総重量でそれぞれ同じ量を排出しても体積はプラスティック製が紙製の3倍以上になるにも かかわらず、委託手数料は2倍しか変わらないのでは、紙製容器にとって「不利」になると云うことです。

 

算定係数ではプラスティック製が不利になるように見えますが、下のようなモデルで考えると 私共の立場(特定容器製造等事業者であるなら)で支払う金額はプラスティク業界さんより苦しくなる。


1)

紙製で1個当たり25gの容器10,000ヶを医薬品の製造業者様(得意先)に納品した場合
25g*10,000ヶ/1,000g*0.00111(算定係数・業種区分・医薬品製造業)*58.636円≒16円27銭

2)

プラスティク製で1ヶ当たり8gの容器10,000ヶを食料品の製造業者様(得意先)に納品した場合
8g*10,000ヶ/1,000g*0.00170(算定係数・業種区分・医薬品製造業)*105円≒14円28銭


1)と2)はゴミとして出る体積がほぼ同じであると言える。

上の数字を使ってお得意先(医薬品の製造業者様)の立場で支払う金額(特定容器利用事業者であるなら)を考えると紙製容器がさら に不利になる。

3)

紙製で1個当たり25gの容器10,000ヶを医薬品の製造業者様(得意先)が排出した場合
25g*10,000ヶ/1,000g*0.04663(算定係数・業種区分・医薬品製造業)*58.636円≒683円55銭

4)

プラスティク製で1ヶ当たり8gの容器10,000ヶを医薬品の製造業者様(得意先)が排出した場合
8g*10,000ヶ/1,000g*0.05391(算定係数・業種区分・医薬品製造業)*105円≒452円84銭


納品先(お得意先)の業種によっては紙製容器が有利になる場合もありますが、総じて言えることは昨年度以前での通産省・厚生省の調査実績で割り出した各家庭から排出されるであろうゴミのうち容器・包装の廃棄物としての比率がそのゴミの元を作った・使った各事業者のなかでどのように配分するかがこの算定係数や委託手数料に反映されており、有り体に申せば各業種間での押しつけ合いの結果であるとも言える。

ワイン・ブームを受けて色付のガラス瓶が多数排出されるようになり、排出されたガラス瓶の再利用にかかる金額が高くなってしまって、今年度より来年度の方がガラス瓶の委託手数料が上がっているのです。


紙製容器の再利用に関してその分別と再利用が困難なのは用意に察しがつき、暫定数字の委託手数料である 来年度の1Kg当たり58円63銭強という数字も、そのリサイクルの困難さから必ず金額が 上がるでしょう。サーマル資源として燃やすに火力が弱く、再生紙にするには禁避物の混入が多くて使えず 何よりも困難なのが再生資源にするには、きめ細かな分別ができないと言う欠点だらけなので 今後の大幅な技術革新でもない限り紙製容器の再利用に関する金額は今の時代に相応しくない「右肩上がり」 となりそうで、とても恐いのが本音です。





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